トムへの手紙2010

明けましておめでとうございます。

さて、今年最初の録音は新訳2つ。
まずは、「トムへの手紙 2010」
原曲は、Carta ao Tom ’74。トッキーニョの曲で、歌詞はヴィニシウス・ヂ・モラエス。
トム・ジョビンと一緒にたくさん曲をつくっていた昔を懐かしむ74年の歌というわけ。
私のほうは、すでに亡くなった尊敬するジョビン先生に対して、
素敵な曲をたくさんつくってくれて有り難う、という歌になっている。
なので、これは「翻訳」とはいえない。

もうひとつは、
「Coracao Vagabundo(彷徨う心)」
カエターノの有名な曲だが、難しいというか、なんというか、
ずっとやろうと思っていてできなかった課題曲のひとつ。
出来映えはというと、あまり気に入ってはいない。
というか、この歌、何が言いたいんだろう? いまだによく分からない(涙)。

そんなわけで、本年も調子外れな感じでどうぞよろしくお願いいたします。

年忘れそっとナイト

まずは最近の録音より。
ノエル・ホーザ「不幸の予感」
邦題のイメージと歌詞の中身とのギャップがときどき話題になる曲です。

さて、12/28(月)19時頃から四谷だあしゑんかにて、
ほぼ月一のオープンマイクイベント「そっとナイト」があります。
飲んだり、食べたり、お喋りしたり、歌ったり、ギターを弾いたり。
私も、いつもより多めに演奏させていただこうかと思っております。
11時くらいまでやってると思いますんで、ふらりとお立ち寄りくださいませ!

また新しい歌が

今さらながら、「カーニヴァルの朝」を訳してみた。

♪また美しい朝 新しい歌が……♪

今さらというのも、ボサノヴァといえばこれを思い出す人も意外に多いのではないかと思うからだが、典型的なボサノヴァとは言えないだろう。
私も、実は結構苦手な曲である。
映画『黒いオルフェ』でこの曲が使われるシーンは好きだが、自分で歌う気にはあまりなれなかった。
まあでも、やっぱり訳しておこうということでやってみた。
以上は、暇人の言い訳というか、たわごとである。
『黒いオルフェ』といえば、なんといっても路面電車のシーンが好きだ。
リオに行ってあの電車に乗ったときが、たぶん私の人生で一番幸せだった瞬間かもしれない。
幸せというと語弊があるかな。
とにかく興奮した。

試行錯誤は続く

昨日はたぶん今年唯一の忘年会だった。
師走というが、私の仕事はお店以外もう大体終わっている。
こんなんで大丈夫なんだろうか、と不安も抱きつつ、
ひきつづき録音作業を楽しむ、というか苦しむ。

というわけで、また数曲アップ。
おうちには帰らない
よせばいいのに
トローリーソング
フェリシダージ

ひさびさの

約3カ月ぶりの投稿です。
この間、仕事がわりと忙しかったこともあり、ほとんど録音もしていなかった。
ギターは弾いていたが、ライブ活動も低調、全体に低調な人生である。

ひさびさにまとまった時間がとれたので、いくつか録音してみた。
録音の感覚が戻ってこない上に、なぜか少し演奏や歌の感じが変わっており、
しかも、これからどういう風なものをやりたいのか、いまひとつ分からない。
旧作も含め録音しなおし、新しいCD-Rもつくりたい、というのだけがあって、
方向性が定まらない状態だ。
やっぱ安いシンセ買ってストリングス入れようかなあ、
それともギターと歌だけで行こうかなあ、などといい加減なことを考えている。

というわけで、やや中途半端な状態ながら何曲か。
偽りのバイアーナ
マダムとの喧嘩はなぜ?
四葉のクローバー
私のサウダージ

読書記録とかもいろいろ書こうと思う。
最近、ツイッターとかで何となくお茶を濁していたが、なんとなく物足りない気がしてきた。
(何がどう物足りないんだろう……)

H印のバイーア

ひさびさの更新。
なんだか全体に低調な夏であった。
ライブとかもなく、地味に練習するばかりで、
新しい翻訳や録音もほとんどできかなかった。
仕事は忙しく、しかし地味だったりお金にならなかったり。
まあ、不景気だし、仕方ないかな。

そんなこんなで、夏の終わりに大好きな曲のひとつ。
Bahia com H
バイーアの綴りは昔からHが入るんだよ、という歌で、
あとはなんというか、中身というより口調や単語の響きが、
バイーアらしいなあ、という曲のように思える。
訳すのが難しいので、少し理屈っぽく、
この発音しないHという文字に少しスポットをあててみた。
背景のセミの音、聞こえるかな。

ポエジーは悪徳につながっている

新しく訳した曲をふたつ。

Que Reste-T-Il de Nos Amours(I Wish You Love)

古いシャンソンらしい。私は例によってジョアン・ジルベルトから入ったが、
なんか暗い歌だなと思っていた。というか、私が真似すると妙に陰気になってしまう。
フランス語でうたっているのを聴くと、意外にそうでもない。
こういうふうに、カヴァーのカヴァーをするとき、原曲に戻らないとどうしていいか分からないということはよくある。

Linda Flor

これはいまだによく分かっていない。
禁断の恋を可愛く歌うエロさ、みたいな感じかと思ったのだが、まったくの誤訳かもしれない。
この歌の意味や背景について、知っている方はぜひ教えてください。

本を一冊。
私にとっては珍しい本を読んだ。佐藤和歌子『角川春樹句会手帖』。
なかなか面白かった。詩というものの正体を何となく見たような感じもする。それはけっこう俊敏な筋力みたいなものだし、もしかしたら音楽もかなりそうだろう。詩は善良さより、悪徳との親和性が高いのか。私としては、できれば善良路線を進んでいきたいんだけど、そんなことではだめかもしれない……。
ま、だめでもいいけど。

或る女

新訳、「或る女 una mujer」をはじめ数曲。

ジョアン・ジルベルトが歌っているスペイン語の歌である。
歌詞は、女とはかくあるべき、みたいなことをオッサンが説教しており、
ついでに口説いているんじゃないのか、という疑惑もある赤面もの。
日本語訳は少しその辺を薄めてみた。
歌っていてかなり恥ずかしいからだ。
私はもともとスペイン語を勉強していたので、ポルトガル語もスペイン語風になりがちだ。
大学で少しポルトガル人の先生からポルトガル語を学んだが、
彼は私がスペイン語風に発音すると機嫌が悪く、フランス語を学んでいる女子学生が、
フランス語風に発音すると機嫌がよかった(単に女に甘いだけかもしれない)。
私は、文化とはそういうものだと思った。
ジョアン・ジルベルトのスペイン語は、もちろんポルトガル語風だ。
これが、私にとっては非常に心地いい。

だあしゑんか1周年ライブ

先日はたくさんの方々に来ていただき、ありがとうございます。
今回は動画をたくさんとってもらったので、お暇な方はぜひ。

「胸の振り子」をライブでやったのは初めて。この辺までは落ち着いたのんびりムード。

「イザウラ」。知人の子どもが素晴らしいダンスを披露してくれ、私はあっけにとられた。

アンコールないけど、勝手にもう一曲、「トローリーソング」。子どもも暴れてます。

柳家小春師匠の「江戸の四季」(だったかな?)。日もすっかりくれて、いい感じ。

そして、ボサツさんの弾き語り。途中からですみません、「炭坑節」です。美しくも可笑しいです。

しばらく、ライブの予定はありません、イベントとかあったら、呼んでくださいませ!