とらぬ狸のサンバ 詞・曲:OTT

安部公房の『壁』という小説に「とらぬ狸」というものが出てくる。歌詞と直接関係があるわけではないが、まあ気味の悪い生き物であることは事実である。まだちゃんとしたラブソングをつくってないので、今度はラブソングにしようと思ったのだが、あまりそうは聞こえない……。
◎歌詞◎
捕らぬ狸に会った
隣りの街で出会った
とらえどころのない顔して僕を見た
今のところは頭のなかの話
君の顔さえぼんやり思い出すだけ
今は未来がなぜか輝いて見える捕らぬ狸しゃべった
戸棚の下でしゃべった
とりとめのないことばかりをぶつぶつ
今のところはすべてが空想さ
君の名前もちゃんと知らないのに
どうしてだろう? なぜか迷いはないのさ捕らぬ狸のサンバ
捕らぬ狸とサンバ
とらえどころのないリズムで踊ろう
今のところは単なる思いつき
メロディーだってあまりはっきりしない
リズムと歌がときどきかみ合うだけさ捕らぬ狸のサンバ
捕らぬ狸とサンバ
とらえどころのないリズムで踊ろう