科挙を受けるのを
父・了俊は喜ばしく思わなかった
合格しなかったら
うちの仕事を継ぐんだからな
超俊:わかったからおやすみ、父さん
超俊は田んぼでとった蛍を
灯りに使っていた
自分が飼っている蛍の夢である
蛍光:私はもう虫の息だ…
私も勉強ができて満足している
それよりも私の屍体をとり出すとき
一匹ぐらいなら逃げ出す機会が
出来るかもしれない
蛍雪:えっ?私がですか?
蛍光:そうだお前は賢いから
生き延びられるに違いない
-がく
一同:蛍光!死ぬな-
生きている方の蛍の内
一匹が腕をはい登って
服のそでに入ってしまった
あきらめていつもの通り蛍の埋葬をした
雨上がりの道には歩くと足跡が残り
空には虹がかかり超俊の前途は洋々たるかに見えた