どうしても思い出せない
何で忘れてしまったんだ!
思い出そうとしていると
どこについてきたか先日の蛍がはい出て
奇妙な動きを見せた
夢中で文字を書き込んだ
了俊:どうだった試験は
超俊:ばっちりだよ!
解試は受かっているかもしれない
いやこいつがいれば
省試に受かる事もあり得る
そして殿試に合格すれば俺は高級官僚だ
超俊はうたた寝をしてしまった
宋の皇帝に飼われる夢である
その知の光で朕の天下を照らしておくれ
蛍の寿命が数週間しかないことを
思い出した
了俊:どうした!うなされて
超俊:は……!
父さんの跡を継ぐ
了俊:何だと…?
星のように光る蛍達が舞い飛んでいた