恋愛無政府主義
何事にも首をつっこむ。好奇心旺盛なトラブル・メーカー

モットー:人は人にとって狼である(ショーペンハウアー)
適職:コンビニのオーナー、マスコミ系
ラッキー・アイテム:コンパクト・カメラ
攻略本:ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』
恋愛主義的ブックガイド

口癖:「最近面白いことある?」「それじゃ、つまらない」
見分け方:
呼んだ覚えがないのに来ている
芸能人・有名人にたとえると…渡辺満理奈、石橋貴明

天敵とベスト・パートナー
恋愛無政府主義者の眼はいつも輝いています。世の中は自分が楽しむことのできる恋愛沙汰で溢れているからです。無政府主義者が楽しむのは、自分の恋愛だけとは限りません。ところかまわず首をつっこんでは、ひっかきまわすチャンスをうかがっているのです。

無政府主義者はふだん猛禽類のように高みからまわりをうかがっていて、獲物を見つけた途端、眼にもとまらぬ速さで急降下します。誰も気づかないうちにいつのまにか恋愛の当事者になっていて、それを楽しんでいるのです。

無政府主義者にとって、「普通の恋愛」にはあまり価値がありません。もつれればもつれるほど、複雑なら複雑なほど刺激的ですから、まずは自分がかきまわします。そのために情報を収集し、相手に共感を示し、いい人を演じます。自分にとって明らかに不利な役回りも敢えて引き受けるいさぎよさがあります。無政府主義者は大変な戦略家ですが、まわりの人にとってはその目的が分かりにくいので、悪人には見えません。

無政府主義者がトラブルに突入するのは、そこで生きている実感を得るためであって、恋を実らせるためではありません。結果がどうであれ、人と深くつきあい、自分と相手の仮面を剥がし、ときには傷つけ合うことが快感なのです。したがって恋の機微にはよく精通していますが、無政府主義者に恋の相談をもちかけるのは賢明とは言えません。なぜなら無政府主義者は自分が楽しむことしか考えておらず、つけこまれるとやっかいなことになりかねないからです。

無政府主義者が相手にする異性のタイプは幅広いが、最終的に理想の相手は同じ無政府主義者でしょう。彼らは互いに相手のトラブルを楽しみ合いながら絶妙のバランスを作り出すことができます。

無政府主義者ほど捨て身の恋愛をしている人は他にいませんが、その恋は長続きしないでしょう。トラブルや心のぶつかりあいを持続させるには、相当の体力と気力を必要とするからです。


TOPページに戻る