恋愛秘密主義
恋はいつも二人だけの世界。人から目立つのが苦手なおっとりタイプ

モットー:語りえぬものについて、沈黙せねばならない(ウィトゲンシュタイン)
適職:秘書 助手 看護婦(士)
ラッキー・アイテム:ポケベル
攻略本:ベルンハルト・シュリンク『朗読者』→恋愛主義的ブックガイド
口癖:「そんなことないよ」「どういう意味?」
見分け方:飲み会で末席に座ろうとする
芸能人・有名人にたとえると…山口百恵

天敵とベスト・パートナー
恋愛秘密主義者がそばにいても、その存在に気づいている人はあまり多くありません。秘密主義者は口が固く、自分を目立たせることを嫌うからです。

秘密主義者の特徴は、恋人に対して自分との関係を秘密にするように要求することです。秘密にすることで、関係が神秘的なものになり、相手の価値をも高めると思っているからです。秘密主義者が秘密を明かすときには、恋愛はもうすでに終わっていると考えてよいでしょう。たとえば「近々結婚する」と打ち明けるときなど、周囲の大袈裟な驚きと祝福とは対照的に、秘密主義者はよく見るとうんざりしたような表情を浮かべているでしょう。

秘密主義者はまた、恋人や結婚相手に対しても一つや二つの隠し事があるのが当然と考えています。秘密のない関係には何かが足りないと感じていて、秘密がなければわざと作ってしまうほどです。

秘密主義者はその存在感の薄さと秘密への執着から、恋愛の犠牲者となる可能性が高いでしょう。秘密を守ることが恋愛への忠実さと勘違いしているため、都合よく利用されてしまうことが多いのです。

本人の期待とは裏腹に、秘密主義者は、一般的なイメージでいうとどこか幼稚な、あるいは平凡で取るに足らない人物と見なされています。秘密主義者が抱く秘密はそうした世間の薄っぺらな評価に対するささやかな復讐であるとも考えられます。そうした復讐は、希にエスカレートして不可解な事件に発展することがあり、恋人、結婚相手、あるいは世間を驚かせます。そんな風にスポットライトを浴びる機会は少ないが、秘密主義者は決して少数派ではありません。

秘密主義者の多くは秘密主義者同士で幸せな関係を築き、ひっそりとささやかな秘密をいくつか胸に抱きながら暮らしています。


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