清廉

copyright by wakisaka fumihiko


家の中で大切に育てられた女の子は
それはまるでお姫様のようです。




実は人魚姫が今回の襲撃に参加したのには
訳があったのです。

姫の好みではなかったので…

「ま、待って!」
ディカプリオがうでをつかんできます

「僕はここで死ぬわけにはいかないんだ」




人魚姫「だからむり強いされたんだっていってるでしょう!」

人魚の長「しかしあなたが掟を破って
人間を生還させたのは事実です」


人魚の長「……その……デカプリン?
あなたは恋をしたのではありますまいね」


人魚の長「私も恋はしました。松方ひできという男です。しかしその男は
中年を過ぎて何かちがうふうになってしまいました
私たちと人間との恋は実らないのです」

人魚の長「お前にもちょうどよい相手がきっといますよ
あの男なんてどうです」

人魚の長「とにかく以後くれぐれも気をつけること
お前の一生が水の泡にならないために言うのです
わかりましたか?」

人魚の長「……よろしい帰りなさい」





…何よマナティのくせに!

人魚じゃないじゃない






「何でこんなのが流行ってるのかしらね」
「えっ、クリオネ?」




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