夜の海

copyright by wakisaka fumihiko


とある村、福建省に住むトーヘンボクという名の若者は、
天気のいい日に(空がくっきりとした青い空の日に)、
土でできた笛のオカリナを吹いたり吸ったりしていました




ブス、ブス、とよだれがたれる程に土笛を吹くと
赤虫が一匹、李白の頭の上を飛び抜け、
そして足元を浮かび走ってまた庭のほうへと
大ジャンプしていきました

* 赤虫とはどういう虫なのか




スーホの家はまだ越してきたばかりで、
居間や応接間の壁をほじくると
塗ったばかりの塗装がはげてしまうのでした




Swooho and Choko liver is going to the ocean.
(スーホとチョコリバーはともに大海へ向かうところです)




大海李白遭加留世留
(大海で李白はカルーセルに会う)




カルーセル「酔ったせいで鰯の眼が真っ赤だった」
スーホ「お前は酒瓶だ」




すべては均整がとれている
木々は俺よりはるかに背が高かった
そして誰かが後からつけてくるような気がして……
何度も後を振り向いたが誰もいなかった……








「奥さん、便所はどこでしょうか?」
便所なら廊下のつきあたりにあるし、
亭主は飲んだくれて寝てしまうあたり、
あたり……ねえ?
なんだか寒くなってきたわねー
本当にお客さんがくることなんか
めったにないんだけど
ガスの元栓は閉めたかしら
ねぇまあ明日でいいよね…
明日、明日でいいよね…




ところがこまったことが起こりました
あまりウォッカを飲みすぎて
自分が誰だかわからなくなってしまったのです

* ロシアの地酒











































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