ばくてりやの世界

ばくてりやの世界 詩:萩原朔太郎/曲:OTT

ばくてりやの世界

詩人・萩原朔太郎の詩に曲をつけてみた。詩のよさを十分味わえるよう、ノリだけで押す曲にしようと思ったが、結果はまあ相変わらずであった。そして最後のインチキ英語の歌詞は、もちろん私がテキトーにつけたのである。

◎歌詞◎

ばくてりやの足、
ばくてりやの口、
ばくてりやの耳、
ばくてりやの鼻、

ばくてりやがおよいでいる。

あるものは人物の胎内に、
あるものは貝るいの内蔵に、
あるものは玉葱の球心に、
あるものは風景の中心に。

ばくてりやがおよいでいる。

ばくてりやの手は左右十文字に生え、
手のつまさきが根のようにわかれ、
そこからするどい爪が生え、
毛細血管の類はべたいちめんにひろがっている。

ばくてりやがおよいでいる。

ばくてりやが生活するところには、
病人の皮膚をすかすように
べにいろの光線がうすくさしこんで、
その部分だけほんのりとしてみえ、
じつに、じつに、かなしみたえがたく見える。

ばくてりやがおよいでいる。

Back to where I once belonged,
Back to what I used to be,
Back to where I used to live,
Back to where I used to swim,

Back to the age of dinosaurs and sea of dream.