あまり演奏しない曲たち

やらないのには理由があって、どこか弾きにくかったり、歌詞が気に入ってなかったり、まあいろいろ。
とりあえずは訳したものの、レパートリーから消えてしまう曲も、なかにはある。
それはもったいないので、しばらくすると再びいじってみて、救えるものはないかと探すわけだ。

今回は「リジア」の歌詞を思い切って変えてみた。
http://ott.sakura.ne.jp/ottnet/songs/ligia.mp3

夢はみない 映画みない サンバ嫌い
イパネマの海も 雨も太陽も 好きではない
君に電話してすぐ 君の名前さえ 知らぬことに気づく そして受話器を置く

愛はいつも心痛め 幻と消える
コパカバーナの冷えたビールの泡のよう
君を愛してしまった その瞳がもう 太陽の光より僕を脅かす

例によってかなり内容を変えている(分量的にも減らしている)のでオリジナルからはちょっと遠いかもしれない。個人的には、電話をかけておいて自分で切っちゃう感じが気に入ってる。
これから、もう少し頻繁に演奏することになるかもしれない。

Foi a noiteも、ひさびさにやってみた。
http://ott.sakura.ne.jp/ottnet/songs/foianoite.mp3
これも歌詞が違うんじゃないの? という気は大いにするのだが、結局うまく直せず。


ひとりは悲しい

まだ訳してなかったの? という感じの名曲、有名曲、そして情けない歌。

トリスチ 悲しい

http://ott.sakura.ne.jp/ottnet/songs/triste.mp3

ひとりは悲しい あなたは美しい(冷たい)
夢見てばかり 目を覚ましたい
いつの日か あなたと並んで歩きたい

でもあなたは今 遙かなる高み
心はただ 憧れ震える
ひとりは悲しい

最近買ったバスメロディオンを入れようと四苦八苦したが、音域が限られ、かつ私の演奏が下手であることにより、結局諦めたので、音源としてはやや退屈なものになってしまった。
楽譜に書くくらいの気合いを入れないと、こういう楽器はうまく使えないのかも。


放送禁止歌?

今の日本だと、ちょっとこれは放送できないかもしれないが、私はとても好きだ。

ノエル・ホーザ Gago Apaixonado

タイトルを訳すと「恋するどもり」という感じだが、「情熱的なる吃音」あるいは「恋がふるえて」とかでもいいのかもしれない。ジョアン・ボスコのカバーがわりと有名かな?

http://ott.sakura.ne.jp/ottnet/songs/gago.mp3

な、な、なぜかな き、君といると
緊張で こ、声ふるえる
かな、なしいこと 言葉に 傷つき
き、君の心 ど、どこにあるの?
と、とて、てもいいひ、人だと
だ、だ、騙されていたんだ
かかか 可愛い笑顔で君
どどどどどどど どうして う、嘘ばかり?

学校を卒業して会社に入ったころ、私はカラオケの洗礼を受けた。ひとまわりもふたまわりも上のおじさんたちに連れられて、よくカラオケボックスで歌いまくったのである。
ひじょうに個性的な人たちが多く、私にとっては「セロ弾きのゴーシュ」的な修行時代と言えるのかもしれない。
そのなかに、吃音で福山雅治や尾崎豊などを歌いまくるおっさんがいて、衝撃的だった。本当に素晴らしい、これこそ歌、というカラオケだった。
ちなみに、尊敬するその先輩とは、今も年に一回くらいは飲み会でご一緒させていただいているが、このあいだ年齢を聞いたらもう70歳を過ぎているらしい。いろいろ見習いたいところである。


ストーカーのやさしさ?

「カリニョーゾ」を訳すと「やさしく、愛情を込めて、愛撫するように」くらいの感じだろうか。ブラジルを代表する有名な曲だが、こんなに怖い歌詞とは正直思ってなかった。
とはいうものの、これには多分、時代や文化の違いなんかの事情もあるのだろう。
一方的に思いを募らせ、妄想を膨らませ、追いかけ、逃げるなと迫る。
今では「ストーカー的」ともいえる歌詞も、かつてはごくごく普通だったのかもしれない。
本来はその辺を勘案して穏やかに訳すべきなのだろうが、今回は面白いので敢えてそのままにした。

カリニョーゾ
http://ott.sakura.ne.jp/ottnet/songs/carinhoso.mp3

なぜかな? 心が 幸せを 歌うよ
あなたには聞こえない? 感じないの? どうして
あなたは 逃げるの?

なじかは 知らねど 心が 微笑む
あなたには見えないの? 感じないの? どうして
あなたは 逃げるの?

愛する心 やさしい心 本当の心
あなたに伝えられたら決して逃げたりはしないはず
おいで 胸のなかへ くちづけ あふれるほど
そしてふたりの心は はじめておだやかな 愛に包まれる

ボサノヴァではなく、ショーロの曲として知られている。
楽器に苦手意識のある私にとって、器楽音楽であるショーロというジャンルは遠い憧れの存在だが、この曲は歌詞もついてて、ボサノヴァ系の歌手が歌うことも多い。
こんど、ライブをご一緒させていただく「けんはもよん♪」は、鍵盤ハーモニカ4人+パンデイロでショーロを演奏するというすごいグループらしく、私はびびっている。
そんなこともあり、この曲を訳してみた、という話でもある。

★live @ 奇聞屋
2011/9/1(木) 19:30~
出演:けんはもよん♪(中浩美,岡野勇仁,赤羽美希,林加奈,飯島ゆかり), OTT
Charge 700円+オーダー+チップ
場所:
奇聞屋(杉並区西荻南3-8-8-B1)予約03-3332-7724


ありうる? ありえない?

想定外のことは起きるものだというのは、まあ当たり前の話で、私のようないい加減な人間が言ってもただの言い訳にしか聞こえないけど、カルトーラのような滋味溢れるちょっとこわもての人が歌ったりすると、異様な説得力をもってしまうというお話。

アコンテシ(ありうる)
http://ott.sakura.ne.jp/ottnet/songs/cartola.mp3

いつもこの世は不思議さ
どんなことだって、ありうる
私の愛はもう終わった
君はきっと悲しむのだろう 泣くのだろう
心から愛していたけど 今の私にはできないよ
ただ嘘をついて暮らすなんて
愛しているふりなんてできないよ
ありえないのさ

ボサノヴァというより、サンバです。
しかし、「どんなことでもありうる」とか言っておいて、最後に「それだけはありえない」で終わる歌ってすごいよなあと思う。
*暑いので演奏や録音がいい加減なのはどうかお許しを。