もっとも影響を受けた本?

子どものころうちにあったシリーズ、「母と子のむかし話シリーズ」(研秀出版)。セールスマンが訪問販売などで売っていたらしい。20冊あるなかで、私がたぶん一番影響をうけたのがこの最終巻「中南米の神話物語」である。あらためて再読してみると、自分が何にひかれたのかよく分からないのだが、何か不穏な感じ、明らかに他とは違うひりひりとした(?)世界感であろうか。文章よりも、絵だったのかもしれない。やたら人が死ぬのにもびっくりする(笑)。

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私の人生はつねにこの本の弱い影響下にあったように感じられ、何だか今見ると不思議だ。後にこの本の元ネタのひとつがマヤの神話『ポポル・ヴフ』であることを知った。三島由紀夫が推奨していて、挿絵をかのディエゴ・リベラが描いていて、これも大変美しい本(特に1972年に再版されたものがカラーの挿絵ですばらしい)。私はそれも知らずに学生時代メキシコへ出かけチチェン・イツァーなどマヤの遺跡をいくつも巡ったが、不気味さとともになんとなく懐かしさを感じていた。
ところで他にも、「中近東の神話」「日本の神話」などが好きだったこのシリーズ。私を含めた3兄弟は読むだけでなく粘土遊びなどかなり手荒な遊びにも酷使し(高さの調整に便利だった覚えがある)、最後は捨てられてしまったようだ。懐かしいので、古本屋などで見つけたらまた買おうかとぼんやり思っている。


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