--『おねしょの書』(パジャマ教の聖典)より
針の穴に通すことより
あるときヨブが心配そうに尋ねた。
「神よ、私には慎ましいながらも蓄えがあり、
夜になると、小さな数字たちが私を苦しめます。
話によれば、富貴なる者が天国へ行くのは、
駱駝が針の穴を通るより難しいとか。
私が富貴ではないにしても、
恐らくそれは真実でしょうか?」
神は答えた。
「大きな動物を針の穴に通すことを考えるより、
駱駝の数を数えなさい。
数え続ければ、やがて眠れるであろう」
*「マルコによる福音書」にこれと似た冗談が書かれている。誤訳という説もある。