あたらしい年

今年もよろしくお願いいたします。

*写真は、最近は毎年「帰省」している妻の実家付近で撮ったもの。

今年はどういう年になるだろうか。自分に関するかぎり、それほどいい予感はない。
せめて、これを読まれている皆様にとってはよい年でありますように。
私にとっては少しじっくり考え、かつ心を入れ替える年なのかもしれない。
いや、以下のことをふまえれば、考えるよりも悔い改めよな感じかも……。

以下は、ひさしぶりに読書感想文でもある。
年末に読んだ最後の本は、バルガス=リョサ『密林の語り部』。
そして、年始に読んだ最初の本はオレン・ハーマン『親切な進化生物学者―― ジョージ・プライスと利他行動の対価 』。
個人的には、バルガス=リョサは放っておくとどうしてもきまじめすぎる印象があり(少しハメをはずした作品のほうが好き)、圧倒的に後者のほうが面白かった。

それにしても、片方は滅びの危機に直面した民族と語りの力について、 もうひとつは動物や人間の善良さ、利他行動がいかに進化したかについて。つながりのなさそうな2冊だったが、『親切な進化生物学者』の「謝辞」に『密林の語り部』のことが書いてあり、びっくりした。
確かに、2種類の語りが交互に絡み合いながら進んでいくスタイルは似ているし、インスピレーションを受けたといわれれば、なんとなく分かる。
ご丁寧にも、こういう偶然には神秘的なメッセージのようなものを感じがちである、というような内容が『親切な進化生物学者』の「訳者あとがき」に書かれていて、しかもこの訳者、実は尊敬する大先輩であったりもするから、戸惑わされる。

昨年の終わりくらいだろうか、私は他人に言えない恥ずかしい体験をした。
ぼんやり自転車に乗っていたとき、視界の隅っこで老人が倒れたのだが、私の心はしばらく動かず、そのまま通り過ぎようとしてしまったのだ。
はっとして戻ろうとしたが、もう別の誰かが駆け寄り、助け起こしていた。
私はものすごく恥ずかしい気持ちになり、それから誰にもその話をしていない。
今も、一体この続きをどう書いていいのか、よく分からない。


あたらしい年」への2件のフィードバック

  1. その2冊やっぱり読んでみたくなりました。

    OTTさん、今度またそういうシーンに出くわしたらもうためらわないのでは。心も繰り返し学習が必要なんですよきっと。

    私も昨日お年寄りに道を訊かれて反対方向を教えてしまい、追いかけなかったことを反省しています。

  2. Leicoさん、ありがとうございます!
    ほんと、仰る通りだと思います。
    反対方向の道を教えてくれる人って、ラテン系では珍しくないですよね、悪気はまったくなくて(笑)。

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